日本製鉄のUSスチール買収 ホワイトハウス“安全保障の観点から認可を精査”
日本製鉄によるアメリカ鉄鋼大手・USスチールの買収をめぐり、ホワイトハウスは21日、安全保障の観点から買収を認可をするか精査すると表明しました。
日本製鉄は今月18日、USスチールをおよそ2兆円で買収すると発表しました。ホワイトハウスは21日、声明で、「バイデン大統領はアメリカの象徴的な企業の買収について、たとえそれが緊密な同盟国からの買収であっても、国家安全保障とサプライチェーンの観点から真剣に精査するべきだと考えている」と表明しました。その上で、「調査の結果、適切であると判断されれば行動を起こす用意がある」としています。
全米鉄鋼労働組合は、事前に説明がなかったなどとして買収に反対していることから、来年の大統領選挙をにらんで、与党・民主党の支持基盤である労働者の批判をかわしたい狙いもあるとみられます。