義足・PTSD・再建手術…リビウに大規模な民間病院 経験ある医師の不足など課題も
ロシアの侵攻が続くウクライナで、負傷した兵士の治療体制の拡充が課題となる中、先週、西部のリビウに大規模な民間病院がオープンしました。
この病院はウクライナ西部のリビウに先週オープンしました。スーパーヒューマンズセンターと名付けられたこの病院は、増え続ける負傷兵を対象に義手や義足の装着をはじめ、PTSD(=心的外傷後ストレス障害)の治療や顔面の再建手術などを行います。
来日した病院の創設者の1人、アンドリィー・スタウニツェル氏は20日、経験のある医師が不足していることが大きな課題だと明かした上で、支援を訴えました。
病院の創設者 アンドリィー・スタウニツェル氏
「義肢装具に詳しい日本の医師の皆さんや、再建手術やリハビリ、PTSDに詳しい日本の医師の皆さんと話しています。ウクライナに来てもらえるなら喜んですべてを手配します」
また、NPOが運営するこの病院の治療費は原則無料で、必要な資金はすべて寄付で賄われているということです。スタウニツェル氏は、戦闘の長期化で患者が増え続けることが予想されるため、医療器具の提供や資金援助についても日本側に協力を仰ぐことにしています。