ロシア、東部戦線で攻勢も…戦死者増加 ウクライナ侵攻からまもなく2年
ウクライナ侵攻からまもなく2年を迎える中、ロシアは東部戦線で攻勢をかけていますが、多くの死傷者もでているとみられます。サハリン州知事の公表では、去年の秋以降、死者の数が増え続けています。
サハリン州の州都では去年12月、英雄と刻まれた戦死者の慰霊碑がたてられ、追悼式が行われました。
サハリン州・リマレンコ知事「私たちは息子たちの最後の旅を見送る場所に集まりました」
サハリン州のリマレンコ知事は、ロシア政府が死者数を明らかにしない中、毎日のように地元出身の戦死者名をSNSで公表しています。
侵攻以降の戦死者をNNNで集計したところ、20日までに443人。東部で「人海戦術」が始まったとされる去年秋以降は、多い月には43人とそれまでに比べて倍増しています。
リマレンコ知事は、プーチン大統領の「部分的動員」発表後、異例の早さで兵士を集めるなど、大統領に忠実な姿勢を示してきました。
情報を公開している背景には、戦死者を英雄としてたたえることで、軍事作戦に対する市民の反発を抑える狙いがあるとみられます。
戦死者の友人「彼は今、良い場所(天国)にいると思う。英雄的な死を遂げた。とても正しい人生を送った」
ウクライナ東部の戦闘で優位にたちつつあるとされるロシア側でも、戦死者は増え続けています。