団地責任者が配布食料“隠して保管”住民が激怒 中国・上海
ロックダウンが続く上海では、食料の配布をめぐるトラブルも起きています。住民に無料で配られる食料を、団地の責任者らが隠して保管していたのが発覚しました。
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ロックダウンが続く上海。2日の新規感染者は5514人と、4月中旬のピーク時の5分の1ですが、依然として5500人を超えています。
1日、記者の自宅に、地元政府から4回目となる食料などの配布が届きました。
記者(中国・上海、1日)
「今回は小麦粉、野菜や、果物も入っていますね」
ロックダウンが長期化していることから、4月20日の配布に続いて小麦粉、砂糖、カレーのルーなどの調味料も入っていました。
上海では、食料の配布をめぐるトラブルも起きています。
「私たちに配るはずの野菜を全部腐らせた」
ある団地の住民が発見したのは、敷地内に山積みにされた、野菜などが入った100以上の箱です。この食料は本来なら住民に無料で配られるものでしたが、団地の責任者らが隠れて保管していたといいます。
「どうりで私たちには食べ物がなかった」
住民たちは野菜をぶちまけ、「責任者らが食材をためこみ、転売するつもりだったのではないか」などと、怒りを爆発させました。
この騒動のあと、別の団地では、住民に隠れて保管していた食料などを外に移そうとしたといいますが、住民に見つかり、責め立てられる事態になったということです。
この2つの事案を受けて、地区の責任者3人は免職処分になっています。