ウクライナ避難者50万人超 国境沿いの街のようすは:中継
ロシアのウクライナ侵攻後、初めて行われた双方の代表団による会談は、協議の継続で合意したものの、停戦につながるかは不透明です。こうした中、ウクライナ周辺の国に避難した人は50万人を超えたと国連が明らかにしています。ウクライナとの国境に近いポーランドの街から中継です。
ここは避難者を支援するための拠点のひとつです。こちらは午前9時前ですが避難者が続々とこの場所に到着しています。
こちらに積まれている衣類は地元の市民が無償で提供したものです。ちょうど避難者の方が服を選んでいます。
水や食料などが積まれているテントでは、温かいスープが配られています。
そしてオレンジ色のテントは救護所で、避難者の方々は長い時間をかけてこちらに到着するので、具合が悪くなる人も多くいるそうです。
――ロシアとウクライナとの間で会談も行われましたが、そちらでは和平に向けた期待感はありますか?
さきほど激戦が続くハリコフから来たご家族に話を聞いたところ「和平に向けた進展は期待はできず、しばらくウクライナには戻れないだろう」と話していました。
私たちはロシア軍が侵攻を開始した直後から国境地帯の取材を始めましたが、避難してくる人の数は減る気配を見せません。
国連はウクライナから国外に避難した人の数が50万人を超えたと発表しました。ウクライナ側には国境に向かう数十キロの車の列ができているということで、まだまだ増えそうです。
EU=ヨーロッパ連合はウクライナの周辺国だけではなく、EU全体として受け入れ態勢を強化していく方針です。