長期化するロシア・ウクライナの軍事衝突 メディアでおなじみの専門家が詳しく講演 秋田市
ロシアとウクライナの間で続く軍事衝突の現状について、県民に理解を深めてもらうことを目的とした講演会が秋田市で開かれました。専門家が、衝突が長期化している背景などについて説明しました。
防衛研究所・兵頭慎治さん
「ある外国の方は、漢字でこの名前を見て、恐ろしいなと。兵隊の頭。中国では絶対ありえない、怖い名前だと。いつも言われるんですけども、この兵隊の頭の兵頭は、実は愛媛県の田舎の名前なんです」
講演を行ったのは愛媛県出身で、防衛省内部の研究機関=「防衛研究所」の兵頭慎治さんです。ロシアや東ヨーロッパの軍事や外交を長年研究しています。
講演会は、県民に、国際情勢への理解を深めてもらおうと活動する団体が開いたもので、会場には、200人以上が集まりました。
兵頭さんは、ロシアによる軍事侵攻は、プーチン政権にとってリスクが大きいことから、自身を含めた多くの研究者が予想していなかったと明かし、軍事侵攻が始まった背景には、政権内部での情勢分析が誤っていた可能性があったと説明しました。
軍事衝突をめぐっては、アメリカ側の発言や対応がロシア、ウクライナ両国の戦略に大きく影響していることから、兵頭さんは、来月行われるアメリカ大統領選挙の結果が軍事衝突の行方にも関わると指摘しました。