習主席 核合意再建に向けた協議めぐり“イランの立場支持”強調 中国・イラン首脳会談
中国の習近平国家主席は16日、イランのライシ大統領と会談を行い、核合意再建に向けた協議をめぐり、イランの立場を支持する考えを改めて強調しました。
会談は、両首脳が訪問中の中央アジアのウズベキスタンで行われました。
中国メディアによりますと、習主席はこの中で、イランの核をめぐる協議について、「イラン側が正当で合法的な権益を守っていくことを支持する」と述べ、アメリカなどによる制裁解除などを求めるイランの立場に配慮する姿勢を示しました。
習主席はまた、「イランと共に内政不干渉の原則や途上国の共同利益を守っていくことを望む」と述べ、中国の人権問題などに批判を強めるアメリカに対し、共同で対抗していきたい考えを示しました。
一方、イランのライシ大統領は、「イランと中国の戦略的パートナーシップを発展させたい」と、さらなる関係強化に意欲を示したということです。
両首脳は中国、ロシアが主導する国際的な枠組みである「上海協力機構」の首脳会議に出席しましたが、イランは今回、これまでのオブザーバー参加から正式な加盟国となる覚書に調印していて、中国・ロシアとの結びつきを強めています。