核兵器禁止条約 第2回締約国会議始まる 被爆者らが核廃絶訴え
アメリカ・ニューヨークの国連本部で27日、核兵器禁止条約の第2回締約国会議が始まり、被爆者らが核廃絶を訴えました。
核兵器の保有や使用を禁じる核兵器禁止条約は2021年に発効し、これまでに93の国と地域が署名しています。ただ、アメリカやロシアなどの核保有国や、アメリカの「核の傘」に入る日本やNATO(=北大西洋条約機構)の加盟国は参加していません。
27日に開幕した第2回締約国会議では、長崎で被爆した木戸季市さん(83)が演説を行い、核廃絶を訴えました。
木戸季市さん「ウクライナとガザから伝えられる光景は、被爆者にとって“あの日”の再来です。核戦争が起これば何もなくなった真っ黒の街、死体の山、死の世界が残るだけです」
会議は来月1日までの5日間開かれる予定で、ロシアによるウクライナ侵攻や北朝鮮による核・ミサイル開発などにより核の脅威が高まる中、核軍縮に向けた機運を高められるかが焦点です。