米企業の宇宙船、月面着陸を断念…大気圏に落下
アメリカの宇宙企業は8日に打ち上げた宇宙船の月面着陸を断念し、大気圏に落下させたと発表しました。
アメリカの宇宙企業「アストロボティック」は、フロリダ州から8日に打ち上げた無人の月着陸船「ペレグリン」を18日午後、大気圏に落下させたと発表しました。
アストロボティック社は19日の会見で、「打ち上げは完璧だったが、ヘリウムと酸化剤のバルブがうまく作動せず、タンクが破裂した結果、月着陸に必要な推進力を失った」と説明しました。
NASA(=アメリカ航空宇宙局)は、人類を再び月に送る「アルテミス計画」の一環として、月への物資輸送を民間企業に委託しています。
「ペレグリン」の月面への着陸は2月23日を予定していましたが、民間企業として初着陸はなりませんでした。
アストロボティック社は、今年中に別の月着陸船「グリフィン」を打ち上げるとしています。