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ロシア国防省 一時停戦と“民間人避難”発表

2022年3月7日 18:13
ロシア国防省 一時停戦と“民間人避難”発表

ウクライナでは6日も首都キエフ近郊など、各地でロシア軍による攻撃が続き民間人にも被害が出ています。一方、ロシア国防省は一時的に戦闘を停止し、民間人を避難させる措置をとると発表しました。

首都キエフ近郊のイルピンは、キエフに進軍しようとするロシア側と抵抗するウクライナ軍との間で、激しい戦闘が続いています。住民が避難するさなかもロシア軍による砲撃が相次ぎました。

ウクライナ・ゼレンスキー大統領「武器を持っていない人への攻撃は許せない」

中西部にあるビニツァ空港もロシア軍の砲撃で破壊され、ゼレンスキー大統領は、「ロシア軍はインフラを破壊し続けている」と批判しました。

こうした中、ロシア国防省は日本時間の午後4時から一時的に戦闘を停止し、民間人を避難させる措置をとると発表しました。

これはいわゆる「人道回廊」で、対象となるのは首都キエフのほか、激戦地となっている第二の都市ハリコフや、ロシア軍が包囲している南東部のマリウポリなど4つの都市だとしています。

ただロシアが主張する避難先にはロシアや同盟国のベラルーシなどが設定されているほか、今のところウクライナ側から正式な発表はありません。

また、ウクライナメディアによりますと、「人道回廊」の対象となっているスムイの当局は、「住民に対し避難用のバスに乗らないよう注意を促した」ということです。「これはロシアによるニセの情報で挑発行為である」と伝えています。

一方、プーチン大統領は、6日、3回目の停戦協議について、「ロシア側の要求を無条件に満たせば、対話を続ける準備はできている」と条件付きでの協議開催を強調しました。

ウクライナ側によると、3回目の停戦協議は7日にも行われるということですが、具体的な日時などは明らかになっていません。