イラクの首都バグダッドでデモ隊が治安部隊と衝突して、30人が死亡しました。指導者の呼びかけで、デモはひとまず収束しましたが、依然、不安定な情勢が続いています。

イラクではイスラム教シーア派の指導者サドル師の支持者らが対立する勢力による新政府の樹立に抗議し、デモを続けてきました。

AP通信によりますと、29日以降、デモが激化し、政府機関や大使館などがある「グリーンゾーン」と呼ばれるエリアを襲撃し、治安部隊と衝突して、少なくとも30人が死亡しました。

こうした中、サドル師は30日、直ちに暴力的な行動をやめるよう呼びかけました。

イスラム教シーア派指導者サドル師「私は銃に頼ることなく国を愛する純粋な心を持った者による平和的な抗議行動を望んでいた」

支持者らはグリーンゾーンから退去を始めたということで、混乱はひとまず収束しましたが、依然、不安定な情勢が続いています。