“政治的な冤罪”釈放の反捕鯨団体「シー・シェパード」元代表が主張 デンマーク司法省、日本への身柄引き渡し認めず
デンマーク領のグリーンランドで拘束されていた反捕鯨団体「シー・シェパード」の元代表について、デンマーク司法省は17日、日本への身柄引き渡しを認めないことを決めました。
反捕鯨団体「シー・シェパード」の創設者のポール・ワトソン元代表は、日本の調査捕鯨船に対する妨害を指示したとして、日本が国際手配し、今年7月にデンマーク領のグリーンランドで身柄を拘束されました。
デンマークの裁判所は6度にわたって勾留期限を延長し、日本が求める身柄引き渡しの可否などを協議してきましたが、デンマーク司法省は17日、日本への身柄引き渡しを認めないことを決定しました。
グリーンランドでの勾留期間が刑期から差し引かれる保証が、日本側から得られなかったことなどから「総合的に判断した」としています。
決定を受け、ワトソン氏は17日、釈放され、SNSで「政治的な動機による冤罪(えんざい)だった」と主張しました。今後、亡命申請しているフランスへ向かうとしています。