パキスタン議会の下院は11日、不信任決議で失職したカーン前首相の後任の新首相に、最大野党からシャバズ・シャリフ氏を選出しました。

ロイター通信によりますと、パキスタンの新首相に選出されたシャバズ・シャリフ氏は70歳で、過去に首相を3回務めたナワズ・シャリフ氏の弟です。

パキスタン議会の下院は、10日、カーン前首相の不信任決議案を可決し、カーン氏は失職していました。

11日には、下院で投票が実施され、最大野党を率いて、カーン氏の不信任決議を主導したシャリフ氏が、新首相に選ばれました。

パキスタンでは、インフレや通貨安など経済危機が深刻化していて、シャリフ氏は、投票後、経済の立て直しに取り組むと表明しました。

一方で失職したカーン氏は、新首相を選出する投票の直前に、自身の政党のメンバー100人以上と議員を辞職し、支持者らに抗議活動を呼びかけていて、混乱が続く可能性があります。