APEC「首脳宣言」採択 ウクライナ侵攻は“両論併記”…G20首脳宣言と同じ表現に
APEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議が閉幕しました。首脳宣言では、ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、対立する意見を併記しました。
APEC首脳会議には、岸田首相や中国の習近平国家主席、アメリカのハリス副大統領らが出席し、持続可能な経済成長などについて議論しました。
会議後に発表された首脳宣言では、「ほとんどの参加国がウクライナでの戦争を強く非難した」とする一方、「状況や制裁について、他の意見や異なる評価もあった」と「非難」と「異論」の両論を併記しました。
ウクライナ情勢をめぐる表現は、16日に発表されたG20=主要20か国・地域の首脳会議の首脳宣言と同じものとなりました。
参加国が違う国際会議で成果文書の文言が一致するのは極めて異例で、各国の意見をとりまとめる難しさがあらためて浮き彫りとなりました。