イスラエル軍 ハマス“人質連行”映像公開
イスラエル軍は、イスラム主義組織ハマスによって人質がシファ病院に連行されたとする映像を新たに公開しました。
イスラエル軍の報道官は19日の記者会見で、先月7日のハマスの襲撃後、タイ人とネパール人がシファ病院に連行されたとする防犯カメラの映像を新たに公開しました。シファ病院の地下にハマスの司令部があり、人質を拘束していたと主張しています。
イスラエル軍はさらに、シファ病院でハマスが作った地下トンネルの内部だとする映像も新たに公開しました。らせん階段のようなものが確認でき、最後は扉に突き当たり、映像は終わりました。
シファ病院の地下10メートルに長さ55メートルのトンネルを確認し、侵入を阻止するための様々な仕掛けがあったと主張しています。
一方、WHO(=世界保健機関)によりますと、シファ病院から健康上の深刻な問題を抱えた31人の新生児が19日、救急車でガザ地区南部の別の病院に退避したということです。ロイター通信は20日にエジプトに移送されると報じています。
こうした中、アメリカの主要メディアは、イスラエルとイスラム組織ハマスが5日間の戦闘の休止とひきかえに、人質を一部解放することで暫定合意したと報じました。数日以内に実行される可能性があるとしています。
交渉を仲介している中東カタールの首相は19日、「残された課題は非常にささいなもので交渉成立の自信を深めている」と強調しました。