ウクライナからの避難者67万人超…半数がポーランドに
ロシアがウクライナに軍事侵攻して7日目。ロシアが攻撃を続ける一方、各国は制裁により包囲網を強めています。こうした中、ウクライナ周辺の国に避難した人は67万人を超えたと国連が明らかにしました。ウクライナの国境に近いポーランドの街から中継です。
国境から5キロほど離れた場所で、この辺りでは最も大きい避難者のための宿泊施設には、今も続々と避難者が到着しています。
この施設の中には簡易ベッドが敷き詰められていて、1000人以上を収容することができますが、ほぼ埋まっているということです。
話を聞いた女性は、「2日間かけてここまで来ました。ポーランドの西の町に行くがその先は決まっていません」などと疲れた表情で話していました。
国連難民高等弁務官事務所(=UNHCR)は1日、ロシアの侵攻開始から67万7000人が国外に避難したと発表しました。このうち半数がポーランドに来ています。
――避難者は増え続けていますが、ヨーロッパや国連はどのような態勢をとるのでしょうか?
国連機関のUNHCRは1日、周辺各国に対して国境を閉じずに避難者を受け入れ続けるよう要請しました。
一方で「このままの状況が続けば、ヨーロッパで今世紀最大の難民危機になる可能性がある」と警告しています。
こうした中、国連の事務次長は、「支援を強化する必要がある」として国際社会にさらなる協力を呼びかけました。