ポーランド大統領 ミサイル着弾は「恐らく不幸な事故…ウクライナの防空ミサイルの可能性」「責任はロシア側に」
ウクライナとの国境に近いポーランド東部にミサイルが着弾し、2人が死亡したことについて、ポーランドのドゥダ大統領は16日、ウクライナの防空ミサイルだった可能性が高いとの見方を示しました。
ドゥダ大統領は16日、記者会見を開き、着弾したミサイルについて「意図的な攻撃の兆候はなく、恐らく不幸な事故だ」と述べました。
さらに、ミサイルは1970年代に製造されたロシア製の「S-300」とみられるとした上で、「ロシアが発射した証拠はない」「ウクライナの防空手段で使用された可能性が高い」との見方を示しました。
ただ、ウクライナのミサイルだったとしても、ロシア軍の大規模な攻撃に対する自衛の手段として発射されたものであり、「爆発の責任はロシア側にある」と強調しました。
ポーランドはNATO(=北大西洋条約機構)の加盟国ですが、ロイター通信によりますと、会見に同席したポーランドの首相は、NATO加盟国の領土や安全などが脅かされた場合の対応を定めた北大西洋条約第4条の発動は必要はないかもしれないとの見通しを示したということです。