死亡したロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏の妻がビデオメッセージを公開し、夫の遺志を継ぎ、プーチン政権と闘う活動を続けると宣言しました。

ユリア氏「私は夫（ナワリヌイ）の活動を引き継いで、わが国のために立ち上がる」

ロシアの反体制派指導者、ナワリヌイ氏の妻・ユリア氏は19日、ビデオメッセージを公開し、夫の遺志を継いで政権と闘う活動を続けると宣言しました。

その上で、「プーチンが夫を殺した。誰が実行したのか必ず突き止める」と強調しました。

ナワリヌイ氏の死亡をめぐっては、母親と弁護士が、ロシア当局から遺体の引き渡しの延期を伝えられ、死因を検証できない状態が続いています。

これに対し、ロシア大統領府のペスコフ報道官は引き渡しについて「大統領府の仕事ではない」としています。

こうした中、ユリア氏は19日、ベルギーを訪れ、EU外相会議に出席しました。ユリア氏は「プーチンがロシアの全てではない」と述べ、国内で弾圧されている反体制派の状況などについて報告したということです。

一方、アメリカのバイデン大統領は19日、ナワリヌイ氏の死亡を受け、ロシアに対し、「追加制裁を検討している」と明らかにしました。