米中外交トップ会談始まる 焦点は首脳会談につなげられるか
米中関係の今後を占う重要な局面をむかえています。アメリカのブリンケン国務長官は19日午前、中国の外交トップ・王毅政治局員との会談にのぞんでいます。
ブリンケン氏の訪中について、中国メディアの19日朝の報道では「中国は戦略的に我慢できる」と論評しました。関係改善の用意があるというシグナルにもみえます。
ブリンケン国務長官と王毅政治局員の会談は、日本時間の午前10時半頃に始まりました。18日の秦剛外相との会談に続き、米中関係や台湾、そしてウクライナ問題など幅広いテーマで意見交換するとみられます。
18日の会談でブリンケン氏は、米中の意思疎通が大事だと強調しました。米中の艦船が異常接近する事態も起きる中、偶発的な衝突を避けるため首脳間でも対話を継続したい考えで、秋に行われる国際会議などの場での首脳会談につなげたい考えです。
一方の中国も、アメリカとの対立回避に道筋をつけることで習主席自身の外交的な成果にしたい思惑があります。ただ、台湾問題などをめぐる不信感は根強く、王毅氏との会談の後、習主席自身がブリンケン氏との面会に応じるかどうかが焦点です。