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イスラエルのネタニヤフ首相「戦闘継続」を強調 停戦求める声も強硬路線崩さず

2023年12月14日 14:39

パレスチナ自治区ガザ地区で多くの民間人が犠牲となり、停戦を求める声も高まる中、イスラエルのネタニヤフ首相は13日、国際的な圧力に直面しても戦闘を続けると強調しました。

ロイター通信によりますと、イスラエルのネタニヤフ首相は13日、軍へのメッセージで「大きな痛みや国際的な圧力に直面しても、最後まで勝利のために戦う」と強調しました。

国連で即時停戦を求める総会決議が採択され、アメリカのバイデン大統領からも「イスラエルは世界で支持を失いつつある」と苦言を呈されましたが、イスラエルは強硬姿勢を崩していません。

イスラエルによる激しい攻撃が続く中、イスラム組織ハマスも13日、ガザ地区南部などでの戦闘とする映像を公開し、イスラエル軍の車両を攻撃したと主張しています。

また、ハマス側はロケット弾による越境攻撃も行っていて、ロイター通信によりますと、イスラエル軍が迎撃したロケット弾の破片が、イスラエル南部のスーパーに落下しました。

こうした中、ガザ地区では13日、広い範囲で大雨が降り、中部の難民キャンプも浸水しました。冬を迎えて気温も低下していて、避難民は厳しい生活を強いられています。WHO(=世界保健機関)は感染症も拡大していると警鐘を鳴らしています。