【中継】ロシアによる侵攻あすで2年 戦闘長期化でウクライナの状況は
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から24日で2年を迎えます。戦闘が長期化する中で今の現地の状況について伝えてもらいます。
こちらはキーウ中心部の独立広場です。いまは平日の午前中で、人通りはまばらです。
これは1年前にここで撮影された映像です。ロシア軍との戦闘で死亡した軍人を悼み多くのウクライナ国旗がたてられています。
そして、これが現在の映像です。増え続ける旗が「戦線の膠着」が伝えられる中でも日々、命が失われる現実を伝えています。
今回、私たちは首都の防空を担う軍の迎撃部隊を取材しました。ウクライナ軍は東部の拠点が奪われるなど弾薬不足による苦戦が続いていますが、ここでも不足は起きているといいます。
ウクライナ軍兵士
「この対空砲の弾薬は少し不足している。この2年間でこんなことはなかった」
さらにウクライナ側の兵士不足は深刻です。議会には追加の動員を可能にする法案が提出されていますが、審議は遅れています。
ーーそうすると、ウクライナの人々に厭戦気分が広がっている状況があるのでしょうか。
先日ここで取材した女性はいとこが今月戦死し、もはや耐えられないと、出国を考えていると話しました。
一方で、世論調査で「必要な限り戦争に耐える覚悟がある」と答えた人は7割を超え、実際に多くの人から「国を守るために戦い続ける必要がある」との声も聞きました。
大多数の人々の抵抗の意思は固いままですが、次の反転攻勢が来年になる可能性に政権幹部が言及するなど、侵攻を続けるロシアとの戦いは終わりが見えません。