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【中継】ウクライナ侵攻あすで2年 プーチン氏攻勢強めるか“長期戦ほどロシアに有利”

2024年2月23日 17:23
【中継】ウクライナ侵攻あすで2年 プーチン氏攻勢強めるか“長期戦ほどロシアに有利”

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から24日で2年を迎えます。モスクワから中継です。

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プーチン大統領は、欧米の支援疲れでウクライナが弾薬不足に陥った今のタイミングはチャンスとみてさらなる攻勢をかけるとみられます。

ロシアは以前、ミサイル不足が指摘された時期もありましたが今は、イランや北朝鮮など友好国から提供をうけ不足分を補いつつあるとみられています。さらに、砲弾については欧米からのウクライナへの供給量を上回るレベルにまで国内の増産態勢を整え戦況を好転させる目算があるとみられます。

武器の増産は景気の下支えにもつながっていますし、追加の動員もいまのところは行わないとしているので国民の間にも不満はひろがっていません。来月の大統領選も事実上、対抗馬がいない状況で、ここで圧勝してさらに政権基盤を固めるというプーチン大統領の思惑通りに事が運ぶ可能性が高まっています。

――戦争の出口がみえない状況がしばらく続くとみていますか?

プーチン大統領は長期戦になればなるほどロシアにとって有利になると考えているとみられます。

そして、この先の展開でプーチン大統領が見据えているのが秋のアメリカの大統領選挙です。選挙の結果次第では、情勢が大きく変わる可能性があります。プーチン大統領は本当の敵はウクライナの後ろにいるアメリカとみていて、これまでにも、「アメリカなどが武器の供給をやめれば戦争は終わる」などと揺さぶりをかけています。

プーチン大統領は、長期戦の体制を万全に整えつつ、アメリカの出方をうかがう構えだとみられます。