韓国軍は5日朝、北朝鮮が日本海に向けて弾道ミサイル8発を発射したと発表しました。日本政府は“異例”の連射だと批判しています。

韓国軍によりますと、北朝鮮は5日午前9時過ぎ、首都平壌や東部の咸興など4か所から日本海に向けて短距離弾道ミサイル8発を相次いで発射しました。飛距離は最長でおよそ670キロ、最高高度はおよそ90キロと分析しています。

日本の防衛省は少なくとも6発の弾道ミサイルが北朝鮮の3か所以上から発射され、いずれも日本のEEZ（＝排他的経済水域）の外側の日本海に落下したとしています。船舶などへの被害は確認されていません。

防衛省は、短時間で3か所以上から多数のミサイルを発射するのは異例で、連続発射能力の向上を狙った可能性があるとしています。北朝鮮によるミサイル発射は今年だけで17回目です。

韓国軍は今月2日から4日にかけて、アメリカ軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」などと共に、沖縄近くの海上で合同演習を行ったと発表しています。「北朝鮮の挑発に備えた作戦遂行能力の向上のため」と説明していて、北朝鮮側が演習に反発し、ミサイルを発射した可能性もあります。