アメリカのブリンケン国務長官が数週間以内に中国を訪問し、中国政府高官と会談する方向で調整していると複数のアメリカメディアが報じました。

アメリカのブルームバーグ通信は、ブリンケン国務長官が習近平国家主席と会談する可能性もあると報じています。ブリンケン氏の訪中は今年2月に予定されていましたが、アメリカ軍が中国の気球を撃墜したことを受け、延期されていました。クリテンブリンク国務次官補が5日、北京で馬朝旭外務次官と会談しており、ブリンケン氏の訪中に向けて地ならしを進めたとみられます。

米中関係をめぐっては、中国の気球撃墜で悪化して以降、外交や経済分野では閣僚ら政府高官の対話が再開する一方で、安全保障分野の対話は滞っています。アメリカ政府高官は「今年11月にアメリカで開かれる予定のAPEC（＝アジア太平洋経済協力会議）で米中首脳会談の開催を目指している」と話しています。