ロシア軍、南部や東部での攻勢強める ハルキウで激しい砲撃も
ウクライナの首都キーウ近郊のボロジャンカで26人の遺体が見つかり、ゼレンスキー大統領はロシア軍が虐殺を行ったとされるブチャより「はるかに犠牲者が多い」と述べました。
ウクライナの検察当局は7日、ボロジャンカで崩壊した2棟の建物の下から26人の遺体が発見されたと明らかにしました。
ゼレンスキー大統領は多数の民間人の遺体が見つかったキーウ近郊のブチャよりも犠牲者が多いとの見方を示しました。
ゼレンスキー大統領「ボロジャンカではがれきの撤去作業が始まっている。あそこはもっと悲惨だ。ロシアの占領者による犠牲者がさらに増えた」
アメリカ・ブリンケン国務長官「ブチャと同じように、ロシアが支配している町では、今もロシア兵が残虐な行為をしていると考えざるを得ない」
アメリカのブリンケン国務長官はこう述べた上で、ロシア軍に対し刑事責任を追及する考えも強調しました。
そのロシア軍は南部や東部での攻勢を強めていて、第2の都市ハルキウでは7日、激しい砲撃により黒煙が上がりました。
ロシア軍は民間への攻撃を否定していますが、ロイター通信によりますと、パン工場が砲撃を受け炎上したということです。
一方、停戦協議をめぐり、ロシアのラブロフ外相は7日、ウクライナ側から提示された新たな合意文書案でウクライナの安全を保証する国際的な枠組みをクリミアに適用しないことなどがけずられたと指摘しました。「最も重要な部分が明らかに逸脱している」と批判しています。