イスラエル軍、ハマス拘束の人質救出作戦に失敗
イスラエル軍は8日、パレスチナ自治区ガザ地区で、イスラム組織ハマスに拘束されている人質の救出作戦に失敗したことを明らかにしました。
イスラエル軍はガザ地区南部の主要都市ハンユニスでの攻勢を強めていますが、8日、人質救出作戦に失敗し、イスラエル兵2人が大ケガをしたと発表しました。
ただ、この作戦で「多数のテロリストを殺害した」と主張しました。
さらに、この48時間で200人以上を拘束し、ハマスの司令官を含む数十人をイスラエルでの尋問のため、情報機関などに引き渡したということです。
こうした中、国連の安全保障理事会では、人道目的の即時停戦を求める決議案の採決が行われ、日本を含む13か国が賛成し、イギリスが棄権しましたが、アメリカが拒否権を行使したため否決されました。
アメリカ・ウッド国連次席大使「決議案の作成者たちが、なぜハマスを非難する文言を盛り込むことを避けたのか、理解できない」
パレスチナ・マンスール国連大使「安保理にとって最悪な日だ。停戦せよ!停戦せよ!命を守れ!」
ロイター通信によりますと、アメリカが拒否権を行使したことについて、ハマスは「非倫理的で非人道的だ」と非難しています。