NATO事務総長「最も深刻な事態の悪化」 露の“併合宣言”を強く非難
ロシアによる一方的な併合の宣言を受け、NATO(=北大西洋条約機構)のストルテンベルグ事務総長は会見を開き、ウクライナ侵攻以降、「最も深刻だ」と強く非難しました。
ストルテンベルグ事務総長「これは戦争開始以降、最も深刻な事態の悪化である」
ストルテンベルグ事務総長は9月30日、このように述べた上で、「戦争が計画通り進んでおらず、プーチン大統領が目標を達成していないことを示している」と指摘しました。また、「この領土強奪は不法であり、正当性がない。これらの領土をロシアの一部として認めないし、今後認めることもない」と強調しました。
その上で、「ヨーロッパの領土としては、第2次大戦以降、最大の併合」と述べ、「ウクライナの領土の15%、ポルトガルとほぼ同じ大きさの地域が強奪された」と非難しました。
一方、ゼレンスキー大統領が、NATOへの加盟申請を表明したことについては、「加盟の決定は、全ての加盟国の合意が必要。私たちが今集中しているのは、ウクライナへの援助だ」と述べるにとどめました。