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アメリカ中間選挙の投票始まる トランプ氏「15日に重要な発表」 イーロン・マスク氏は“波紋を広げる投稿”で…

2022年11月9日 1:55

アメリカの中間選挙の投票が、日本時間8日午後8時から始まりました。トランプ前大統領は選挙前最後の演説で「15日に重要な発表をする」と発言。2年後の大統領選への出馬を正式に表明する可能性もあります。こうした中、起業家のイーロン・マスク氏が無党派層に向け共和党に投票するよう促す投稿をして、波紋が広がっています。

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アメリカ・オハイオ州で7日、中間選挙前に最後となるトランプ前大統領の演説会場には、6時間前でもすでに多くの人が集まっていました。そして、駆けつけたトランプ氏は集まった大勢の人たちを前にして、「ありがとう、すごい大観衆だ」と声をかけました。

聴衆
「USA! USA!」

共和党 トランプ前大統領(76)
「物価の高騰はオハイオの家庭を苦しめている。この国の破壊を止め、アメリカンドリームを守りたいなら、共和党に投票しなければならない」

トランプ氏はバイデン政権のインフレ対策を厳しく批判。そして演説の終盤、“意味深”な発言をしました。

共和党 トランプ前大統領(76)
「私は今月15日、フロリダ州の自宅で非常に重要な発表を行う予定だ」

トランプ氏は「重要な発表をする」と宣言したのです。これまでも2年後の大統領選への出馬を示唆していて、15日に正式に表明する可能性があります。

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こうした中、トランプ氏の共和党について“波紋を広げる投稿”をしたのが、ツイッターを買収した起業家のイーロン・マスク氏です。

イーロン・マスク氏は7日、自身のツイッターで「権力の共有は両党の行き過ぎを抑止できる。(バイデン)大統領が民主党であることを考えると、共和党に投票することを勧める」と投稿。無党派層に向け、共和党に投票するよう呼びかけたもので、ロイター通信によると、主要なソーシャルメディアのトップが、選挙の投票日を前に支持政党を明らかにするのは、初めてだということです。

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一方、メリーランド州で最後の演説を行ったバイデン大統領は、ジル夫人とともに登壇しました。

ジル夫人
「投票の準備はできていますかー?」

そしてバイデン大統領は、トランプ氏支持の「選挙否定派」の候補者らを厳しく批判しました。「選挙否定派」は選挙で負けた場合、結果を受け入れないことを示唆しています。

民主党 バイデン大統領(79)
「今回、共和党には300人以上の『選挙否定派』が立候補している。彼らの選挙に対する見方は2つしかない。勝利したか、不正が行われたかだ」

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それぞれの支持者たちに話を聞きました。

バイデン大統領の支持者
「この国には、単なるエンターテイナー以上の人が必要です」

トランプ氏の支持者
「勝利して、アメリカが再び偉大な国になることを望んでいます」

日本時間8日午後8時から投票が始まりました。アメリカの今後を占う結果は、果たしてどのようなものになるのでしょうか。

(11月8日放送『news zero』より)