ゼレンスキー大統領“停戦交渉”占領地域の帰属など「国民投票をしなければ」…マリウポリではインフラ8割破壊か
ロシア軍の包囲が続くウクライナ南東部マリウポリでは、インフラへの被害も拡大し、市民生活が困難を極めています。ゼレンスキー大統領は、ロシアとの停戦交渉で重要な項目の決定には国民投票が必要との考えを示しました。
マリウポリを拠点とする治安組織が公開したマリウポリの上空とされる映像では、日時は明らかにされていませんが、ロシアが工場などを爆撃したとしています。
地元当局によりますと、ロシアの攻撃でこれまでにインフラのおよそ8割が破壊され、そのうち3割が再建不可能だということです。
こうした中、ウクライナのゼレンスキー大統領は21日、ロシアとの停戦交渉で、すでに占領された地域の帰属など重要な項目の決定については国民投票を実施する必要があるとの考えを明らかにしました。
ゼレンスキー大統領「(停戦の条件のうち)歴史的な重要性が含まれる変更については、国民投票をしなければならない」
また、停戦には自身とプーチン大統領との会談が必要と改めて強調しました。
また、アメリカのバイデン大統領は21日、ウクライナに生物化学兵器があるとするロシアの主張について、「プーチン大統領が生物化学兵器の使用を検討している明確なサインだ」と強い警戒感を示しました。