台湾総統選、きょう投開票 各候補は昨夜、最後の訴え
台湾の次のリーダーが決まります。13日に投開票を迎える台湾総統選挙。12日夜、各候補は最後の訴えを行いました。
台湾総統選挙は13日、投開票を迎えます。世論調査では与党・民進党の頼清徳氏が優勢ですが、最大野党・国民党の侯友宜氏と第3政党・民衆党の柯文哲氏も追う情勢で、三つどもえの混戦となっています。
選挙の大きな争点は、台湾統一を掲げる中国との向き合い方です。
民進党・頼清徳氏「台湾が再び中国に近づくと、台湾の優位性が失われる」
頼清徳氏は中国と距離を置く姿勢を改めて鮮明にしました。
国民党・侯友宜氏「もし頼清徳氏が当選すれば、台湾海峡は不安に陥るだろう」
侯友宜氏は、民進党政権が続けば、中国との緊張が高まると批判しています。
民衆党・柯文哲氏「防衛予算を合理化し、GDPの3%まで増やすべきだ」
柯文哲氏は「台湾の自立と中台の平和を堅持する」とし、防衛費の増額を訴えました。
一方、中国は「選挙の結果がどうなろうと、台湾は中国の一部だ」としながらも、民進党については「台湾独立勢力」とみなし、警戒感をあらわにしています。
選挙後の中台関係の行方が注目される中、台湾の有権者はどのような判断を下すのでしょうか。