米が気球撃墜 “猛反発”中国側の狙いは 北京から中継
アメリカ軍の戦闘機が、中国の偵察気球を撃墜したことについて、中国政府は北京にあるアメリカ大使館を通じて、正式に抗議しました。北京から最新情報を伝えてもらいます。
まずついさきほど、中国外務省は「アメリカがさらにエスカレートさせるなら、必要な対応措置をとる」と改めて反発しました。
中国としては「スパイ気球」という批判をはねつけるために、とにかく怒って見せているという感じです。
──アメリカのブリンケン国務長官の訪中直前に起きましたが、どんな狙いがあったのでしょうか
意図的というよりは、少なくとも外交当局は予期してなかった可能性があります。
中国は、気球が発見された当初は「状況を確認中」としていて、その後、中国のものだと認めて「遺憾の意」を示しました。なんとかブリンケン訪中をぶち壊したくないと急いで取り繕っているようにも見えます。なので中国軍が飛ばした気球だとしたら中国政府が把握できていなかった、軍と連携が取れてなかったと言えます。
──アメリカがこれから調べる事になると思いますが、「民間の気球」という中国の主張は通るのでしょうか?
中国はそれでしらを切り通すつもりだと思います。ただ、2021年に戦闘機や様々な航空兵器などを集めて中国で開かれた展示会では、偵察用の気球も出展されていました。それが今回のと同じタイプかわかりませんが、少なくとも軍事用の気球を開発していることはわかります。米軍はこの辺りを徹底的に調べるとみられます。