ガザ地区の病院に“空爆を受けた”とハマス側が発表 イスラエル軍は“ガザ地区から発射”と反論 国連が強く非難
イスラム組織「ハマス」側は17日、パレスチナ自治区のガザ地区にある病院が空爆を受け、500人以上が死亡したと発表しました。一方、イスラエル軍は、ガザ地区から発射されたロケット弾によるものだとしています。
「ハマス」側の発表によりますと、17日、ガザ地区北部の病院がイスラエル軍の空爆を受け、これまでに500人以上が死亡したということです。
これに対し、イスラエル軍は、ガザ地区から発射されたロケット弾によるものだと反論しました。
国連は、責任の所在を明らかにするよう求めるなど、強く非難しています。
ターク国連人権高等弁務官
「この大虐殺の全容はまだわからないが、明らかなのは暴力と殺りくを一刻も早く止めなければならないということだ」
イスラエル側の発表に先立ち、エジプトやカタールなどアラブ諸国も非難声明を出しました。
イスラエルを支援するアメリカのバイデン大統領は「病院での爆発により多くの人命が失われたことに憤慨し深く悲しんでいる」とコメントしていますが、イスラエル軍、ハマス、どちらの攻撃によるものかについては言及していません。
また国連は17日、ガザ地区中部の避難所となっていた学校が攻撃を受け、少なくとも6人が死亡したと発表しました。国連は「言語道断な行為だ」と強く非難しています。