“経済危機対応に批判”パキスタン・カーン首相が失職
パキスタン議会の下院は10日、カーン首相に対する不信任決議案を賛成多数で可決し、カーン氏は失職しました。経済危機への対応に批判が高まっていたもので、下院は近く新しい首相を選出します。
パキスタンでは、インフレや通貨安などの経済危機が深刻化する中で、有効な手立てを打てないカーン首相への批判が高まっていました。
AP通信によりますと、こうした中、議会の下院は10日、カーン首相への不信任決議案を採択し与党の一部も造反して可決され、カーン氏は失職しました。
2018年に首相に就任したカーン氏は、中国やロシア寄りの外交姿勢でアメリカとは対立関係にあり、今回の不信任決議の裏には野党と結託したアメリカの動きがあると主張していました。
下院は11日にも、新しい首相の選出手続きを始める予定です。