金正恩氏「防疫戦争に勝利」 新型コロナ“撲滅”を宣言 対策緩和へ
北朝鮮の金正恩総書記は10日行われた会議で「新型コロナウイルスを撲滅し防疫戦争に勝利した」と宣言しました。
11日付の「労働新聞」は金正恩総書記が10日行われた会議で「流入した新型コロナウイルスを撲滅し、最大非常防疫戦で勝利した」と宣言したと伝えました。
先月下旬以降は新たな発熱者はいないとして、5月から強化していた防疫対策を緩和するということです。
会議で報告した幹部らは「短期間に完全な安定を取り戻した」として、「世界の保健史にない奇跡」だと自賛しました。
金総書記の指導の下、危機を乗り越えたことを強調し、内部の結束をはかる狙いがあるものとみられます。
また、会議では妹の与正氏が新型コロナの流入源について、韓国の脱北者団体が飛ばした大型風船だったと主張。
行為を続ける場合、韓国当局も「撲滅する」と述べ、「非常に強力な報復を加えなければならない」と牽制しました。