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台湾地震 東部・花蓮で傾いたビル解体へ 山間部のホテルでは700人近く取り残される

2024年4月5日 15:37

台湾東部沖を震源とする地震から5日で3日目となりました。被害の大きかった東部の花蓮で、5日から倒壊したビルの解体工事が行われます。

現地メディアによりますと、倒壊したビルは9階建てで70世帯以上が暮らしていましたが、地震で下層部が押しつぶされ、女性1人が死亡しました。

相次ぐ地震でビルがさらに傾いて安全面の確保が難しくなり、5日午後からおよそ2週間の日程で解体工事が行われます。

一方、山間部の観光地・太魯閣峡谷では、落石などで道路が寸断され、ホテルなどに700人近くが取り残されています。

ホテルに出勤する途中で被災し、トンネルに閉じ込められていた従業員ら40人以上が、4日、ドローンを使った捜索で発見され救助されました。

救助された人の母親「息子が帰ってきて嬉しい。昨夜は全然眠れなかったし、何も食べられなかった」

5日から週末にかけては雨も予想され、山間部では地滑りなど二次被害の懸念もあり、救援隊は捜索活動を急ぐ方針です。