南米ブラジルの裁判所は、去年の大統領選挙で敗北したボルソナロ前大統領の選挙への立候補の資格を、2030年まで停止する判断をしました。

ロイター通信などによりますと、去年行われた大統領選挙で敗北したボルソナロ氏が、選挙前に外国の大使に対し、「電子投票システムが不正に対して脆弱（ぜいじゃく）だ」という根拠のない主張をしたことが権力乱用にあたるとして、裁判所が審理を続けていました。

ブラジルの高等選挙裁判所は先月30日、裁判官7人のうち5人の賛成で、ボルソナロ前大統領に対して、次回の大統領選挙を含む8年間、立候補の資格を停止する判断を出しました。ボルソナロ氏側は、最高裁に上告する意向だとみられています。

ボルソナロ氏は、今年1月に支持者ら数千人が議事堂などを襲撃した事件についても、扇動した疑いで捜査を受けています。