パキスタン洪水 WFP現地代表“早急な支援を”
大雨による洪水で甚大な被害に見舞われているパキスタンの状況について、国連のWFP=世界食糧計画の現地代表がインタビューに応じ国際社会に対し早急な支援を呼びかけました。
パキスタン政府は、6月から続く大雨により国土の3分の1が冠水し、これまでに死者は1100人以上、被災者は3300万人にのぼっていると明らかにしています。
被災地で食糧支援にあたっている国連WFP現地事務所のクリス・ケイ代表は31日、日本テレビのインタビューに応じ、国際社会に早急な支援を呼びかけました。
WFPパキスタン国事務所 クリス・ケイ代表「子供や妊婦、授乳中の女性の栄養状態を特に懸念している。食料が手に入らない人々に支援ができなくなることにも強い懸念を抱いている」
ケイ代表はこのように述べ、国連が30日に呼びかけた1億6000万ドルの緊急拠出に協力するよう各国に訴えました。
また、今回の洪水について地球温暖化が被害拡大の一因だと指摘し、先進国に行動を促しました。
クリス・ケイ代表「地球温暖化は先進国がもたらしたものであり、パキスタンのような発展途上国は最も大きな影響を受けている。豊かな国は責任感をもち、より貧しい国を支援してほしい」
また日本に対しても「今回のような災厄に対してこれまでも惜しみない支援を行ってくれた」と述べ、国連の救援活動への協力を呼びかけました。