米“クリミア半島にイラン軍の兵士駐留、無人機でのウクライナ攻撃を支援” バイデン大統領は中間選挙の結果により支援予算「懸念」
アメリカ・ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は20日、ロシアが一方的に併合したクリミア半島にイラン軍の兵士が駐留し、無人機の操縦訓練などを通じてウクライナへの攻撃を支援しているとの分析を明らかにしました。
カービー氏は、「クリミアに駐留するロシア兵が、イランの無人機を操縦して、キーウを含めたウクライナ全土への攻撃を行っていることが確認できた」と明らかにしました。その上で、「少人数のイラン軍兵士がクリミアに駐留し、これらの作戦でロシア軍を支援した」との分析を示しました。
またカービー氏は、「ロシア兵は初期段階で無人機をうまく操縦できず、標的を攻撃できないことがあった。イランは、ロシアを支援するために、兵士を送り込み、技術的支援を行う決断をした」と述べています。
一方、バイデン大統領は、来月8日に行われるアメリカの中間選挙で野党・共和党が議会で多数派となった場合、ウクライナ支援に充てる予算が十分に得られないことへの懸念を示しました。
──共和党が下院を奪還した場合、ウクライナ支援への懸念は?
バイデン大統領 「私は懸念している。(一部の)共和党員は、支援削減を訴えているからだ」
共和党の一部議員は、支援よりも国内対策の重視を訴えていて、これにバイデン氏が「懸念」を示した形です。