イスラエル戦時内閣、イラン報復の方針支持 時期や規模は意見分かれる
イランによる大規模攻撃を受けたイスラエルで戦時内閣の閣議が行われ、イランに報復する方針を支持しましたが、時期や規模については意見が分かれています。
イスラエル軍は14日、イランの無人機とミサイルが空軍基地に着弾したあとだとする映像を公開しました。イスラエル軍はイランによる攻撃の99%を迎撃したと主張し、わずかに着弾したものの、被害は軽微だとしています。
今回の大規模攻撃をうけ、イスラエルのネタニヤフ首相は14日、戦時内閣の閣議を開き、対応を協議しました。ロイター通信によりますと、戦時内閣としてイランに報復する方針を支持しましたが、時期や規模については意見が分かれているということです。
イラン側は、今後、イスラエルが報復すればさらに大規模な攻撃を行うと警告しています。イラン軍の参謀総長は、国営テレビに出演し「アメリカにはイスラエルを支援すればアメリカ軍の基地が攻撃対象となると伝えた」とけん制しました。
アメリカのバイデン政権は、イスラエルの防衛を支援する一方、政府高官は「アメリカはいかなる対抗措置にも関与しない」と述べ、イランへの反撃には参加せず、支援もしないと強調しました。
政府高官は、「バイデン大統領がネタニヤフ首相に対し戦闘の拡大のリスクについて慎重かつ戦略的に考えなければならないと伝えた」としています。