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韓国・転倒事故 現場の規制を解除 捜査受けていた管轄警察署の元係長が死亡“自殺”か

2022年11月11日 18:54
韓国・転倒事故 現場の規制を解除 捜査受けていた管轄警察署の元係長が死亡“自殺”か

156人が死亡した韓国・ソウルの転倒事故で、梨泰院(イテウォン)の現場の路地の規制が11日午後に解除されました。また、捜査を受けていた地元警察の元幹部が、11日に自宅で死亡した状態で見つかりました。

   ◇

記者(韓国・梨泰院 11日午後2時頃)
「午後2時前です。たった今、現場の規制線が外れました」

事故から間もなく2週間となる11日。現場となった韓国・梨泰院の狭い路地は、警察の規制が続いていましたが、解除されました。

実際に歩いてみると…

記者
「こちら、文字がはがれ落ちています。そしてその先、看板がぐにゃりと曲がっています」

悲惨さを物語る痕跡が残っていました。

記者
「歩いてみると、思っていた以上に急です。前につっぱらないと歩けない状態ですね」

狭く、緩やかな坂道に押し寄せた大勢の人々。156人もの命が失われました。

この路地で店を営んでいる男性は、事故当時も店にいたといいます。

現場の路地の雑貨店の店主
「(事故当時)女性が飛び込んできた。靴は脱げ、膝までケガしていたので、私がティッシュで拭いてあげて、落ち着かせて水を飲ませた」

店主は2人の女性を手当てしたといいます。店の目の前では…

現場の路地の雑貨店の店主
「人がうつぶせの形で折り重なっていました。『助けて、助けて』と叫んでいたが、引っ張っても助けられなかった。常に罪悪感で死にそうです。人を助けられなかったので。若い子たちが死んだのでとても胸が痛い」

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多くの命が失われた事故をめぐり、警察は批判にさらされています。

梨泰院を管轄する署の警察官は、事故の3日前に危険性を分析した報告書を作ったものの、上司である情報課長と情報係長が取り合わず、のちに記録が削除されていたと韓国メディアが報じています。
韓国警察の特別捜査本部は、元情報係長らを証拠隠滅などの疑いで捜査に着手していましたが、韓国警察によりますと、11日昼過ぎ、捜査を受けていた元情報係長が自宅で死亡しているのを家族が見つけたということです。

状況からは自殺とみられています。

韓国社会を揺るがした悲惨な事故。11日の時点で17人が入院し治療を受けています。

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