韓国は10日、5年ぶりに政権交代が行われ、尹錫悦氏が新たな大統領に就任しました。尹新大統領は就任式で、対立した国民世論の統合を強調しました。

就任式を終えた尹新大統領は、日本の林外務大臣ら外国の要人と面会を行った後、国会に戻り祝賀会に出席します。

尹新大統領「私はこの瞬間 危機を克服する責任を与えられたことを感謝し、我が偉大なる国民とともに堂々と乗り越えていけると確信しています」

就任式の演説で、尹新大統領は「対立」や「危機」という言葉を繰り返し、大統領選挙で二分した国民世論を念頭に、“団結”の必要性を強調しました。

厳しい姿勢を示してきた北朝鮮に向けては「核開発を中断し、実質的な非核化に切り替えるならば、北朝鮮の経済を改善する大胆な計画を準備する」と述べ、対話の可能性も示しました。

尹新大統領のこだわりで、これまで大統領府として使われてきた「青瓦台」は、正午に一般市民に開放されました。尹新大統領は約5キロ離れた旧国防省の庁舎に新たな執務室を作り、そこで執務を始めています。

午後2時過ぎからは林外務大臣と面会しました。岸田総理大臣の親書を渡し、日韓関係の改善の必要性などを改めて確認したものとみられます。