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米露首脳電話会談、全面的停戦案は合意せず エネルギー関連施設への攻撃停止は合意

2025年3月19日 5:41
米露首脳電話会談、全面的停戦案は合意せず エネルギー関連施設への攻撃停止は合意

アメリカのトランプ大統領とロシアのプーチン大統領による電話会談が18日に行われ、ウクライナが同意した全面的な停戦案については合意しませんでした。一方で、エネルギー関連施設への攻撃の停止で合意しました。

トランプ大統領は18日、アメリカが提案しウクライナが同意した30日間の停戦案をめぐり、プーチン大統領と電話会談を行いました。

ホワイトハウスによりますと、両首脳は和平に向けてエネルギー関連施設に対する攻撃の停止から始めることで合意し、黒海での海上停戦など段階的に進めることを確認しました。両国の交渉を中東で直ちに開始するとしています。

トランプ大統領は会談後、自らのSNSに、電話会談について「非常に生産的だった」と投稿しました。

ロシア大統領府によりますと、プーチン大統領は会談を受け、ウクライナのエネルギー関連施設への30日間の攻撃停止をロシア軍に命じたということです。

しかし、今回両国が合意できたのは、あくまで限定的な停戦で、プーチン大統領は、アメリカとウクライナが求めた30日間の全面的な停戦を受け入れませんでした。停戦監視の方法などに改めて懸念も示しました。

さらに、今後の停戦に向けた重要な条件として、外国によるウクライナへの軍事支援や機密情報の提供の完全な停止を求めていて、交渉は難航が予想されます。

トランプ氏とプーチン氏の電話会談を受け、ウクライナのゼレンスキー大統領は「双方がエネルギー施設を攻撃しないことができる。これを支持する」と述べました。一方で、「ウクライナへの軍事支援を削減せず、継続することを望む」と話しています。

最終更新日:2025年3月19日 6:08