ツイッター元幹部が告発“セキュリティー対策が不十分な実態を隠していた”
アメリカのツイッター社の元幹部が、ツイッターは規制当局に対し、利用者の個人情報の保護についてセキュリティー対策が不十分な実態を隠していたと告発しました。
アメリカメディアによりますと、内部告発したのは今年1月までツイッターのセキュリティー責任者を務めたピーター・ザトコ氏です。
ザトコ氏がFTC(=連邦取引委員会)などに提出した告発状によりますと、ツイッターは半数以上のサーバーで脆弱(ぜいじゃく)なソフトウエアを使い続けるなど、個人情報の保護に関わるセキュリティー対策が不十分にもかかわらず、十分な対策を講じているかのように利用者やFTCを欺いてきたなどと主張しています。
また、ツイッターはユーザー数の獲得を最優先とし、アカウントを廃止した利用者の個人情報について、義務づけられた削除を怠り、偽アカウントの数についても低く見積もっていたと指摘しています。
ツイッターは「主張は矛盾や不正確な点だらけだ」などとコメントしているということです。
ツイッター社がイーロン・マスク氏に対し、買収の実行を求めた裁判では偽アカウントの数が争点となるとみられ、今回の告発が裁判の行方に影響しそうです。