ドイツのイスラエル領事館近くで発砲事件 容疑者射殺される
ドイツ南部ミュンヘンにあるイスラエル領事館近くで、5日、発砲事件があり、容疑者は射殺されました。5日は52年前のミュンヘンオリンピックでイスラエル選手団が襲撃された日にあたり、ドイツ警察が関連を調べています。
AFP通信などによりますと、ドイツ南部ミュンヘンのイスラエル領事館とナチス資料センターの近くで、銃を持っている男が目撃されました。バイエルン州の内務大臣は男について、「長い銃を所持しており、警官が撃つ前に、数発発砲した」と話していて、応戦した警官に男は射殺されました。
5日は1972年のミュンヘンオリンピックで、イスラエル選手団11人がパレスチナの過激派組織に襲撃された日にあたりますが、内務大臣は事件が関連している可能性もあるとしていて、男の身元や動機などの解明に全力を挙げる方針です。
この事件を受けて、予定されていた当時の犠牲者を追悼する式典は中止されました。また、イスラエルのヘルツォグ大統領は事件をめぐり、SNSに投稿し、「共にテロに立ち向かおう」と呼びかけました。