フィンランド、ロシアとの国境検問所を1か所残し閉鎖へ 移民流入防ぐ
フィンランド政府は22日、ロシアを経由した中東やアフリカなどからの移民の流入を防ぐため、新たに3つの国境検問所を24日に閉鎖すると発表しました。
フィンランドと国境を接するロシア・ムルマンスク州の知事が22日、SNSに国境の検問所の動画を投稿しました。投稿によりますと、検問所に押し寄せているのは、中東やアフリカなどからフィンランドへの移住を希望する人約400人で、氷点下の中で亡命手続きを待っているものの、入国できたのは50人だけだったということです。
両国間には9つの国境検問所がありますが、フィンランド政府は、ロシアが意図的に移民を送り込んでいるとして、18日から南東部にある検問所を閉鎖しました。さらに22日、最北部の1か所を除く3つの検問所も、24日から閉鎖すると発表しました。
一方、ロシア外務省は20日、フィンランド大使を呼び出し、意図的な移民の送り込みを否定した上で、強く抗議しました。ただ、フィンランド政府も22日、「ロシアからの移民の拡大は、国家の安全に深刻な脅威だ」との姿勢を崩さず、両国間で混乱が広がっています。