×

原因不明の子どもの急性肝炎 アデノウイルスと関連するウイルスが関係か 英グラスゴー大学などが調査結果を発表

2022年7月26日 4:31

イギリスのグラスゴー大学などは、25日、原因不明の子どもの急性肝炎について、アデノウイルスと関連するウイルスが、発症と関係しているとする調査結果を発表しました。

イギリスのグラスゴー大学などが25日に発表した調査結果によりますと、対象となった急性肝炎患者の96%で、アデノウイルスと関連するウイルスの「アデノ随伴ウイルス2型」が確認されたということです。

「アデノ随伴ウイルス2型」は、通常は病気を引き起こすことはなく、研究者らは、このウイルスと、胃腸炎などの原因となるアデノウイルスとの同時感染が、急性肝炎の発症と関係しているとしています。

また、急性肝炎と、新型コロナウイルスとの関連は、確認されなかったということです。

調査を行ったグラスゴー大学の教授は声明で、「大規模な研究が早急に必要だ」と述べました。

原因不明の子どもの急性肝炎をめぐっては、WHO(=世界保健機関)は、少なくとも1000人以上の感染疑いの症例を確認しています。