イギリスで「ヨーロッパ政治共同体」首脳会合 ウクライナ支援などめぐり協議
イギリスで18日、EU=ヨーロッパ連合の加盟国と周辺国で構成する「ヨーロッパ政治共同体」の首脳会合が開かれ、ウクライナへの支援などをめぐって協議が行われました。
ヨーロッパ政治共同体は、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、民主主義などの価値観を共有する国同士で連携を強化するために、2022年に設立されました。
こうした中、イギリスのオックスフォード近郊で18日、ヨーロッパ政治共同体の首脳会合が開かれました。会合には、ウクライナのゼレンスキー大統領も参加し、ウクライナへの支援などをめぐって協議を行いました。
会合後に会見したイギリスのスターマー首相は、「ヨーロッパ共同体をより強固なものにすることができた」と述べ、ヨーロッパの連帯を強調しました。その上で、ロシア産の原油を運ぶタンカーが制裁を逃れている問題をめぐり、取り締まりを強化することで合意したと明らかにしました。
一方、ゼレンスキー大統領が求めている西側諸国から供与された武器によるロシア領内への攻撃をめぐっては、ドイツのショルツ首相が、「そのような措置は問題外だ」と述べるなど、ヨーロッパ各国での合意には至りませんでした。