英政府の“コロナ対応”調査結果公表 「誤ったパンデミック対策で多くの死者を…」厳しく批判
イギリスで18日、新型コロナウイルスへの政府の対応を検証する調査結果が公表されました。「誤ったパンデミック対策で、多くの死者を出した」などと政府を厳しく批判しています。
イギリス政府の新型コロナウイルス対策をめぐっては、政府から独立した調査委員会がジョンソン元首相ら歴代の政権幹部などを対象に聞き取りを行い、検証を進めていました。
こうした中、調査委員会は18日、初期段階の調査結果として報告書を公表し、「誤ったパンデミック対策で、多くの死者を出した」と政府の対応を厳しく批判しました。
また、「2003年にSARS=重症急性呼吸器症候群が流行した際の教訓を生かせば、パンデミックへの準備をより良いものにできた」などと指摘し、「より感染力が高く、致死率が高いパンデミックが将来的に発生する可能性があり、今後、より良い準備をする必要がある」としています。
その上で、専門家による独立機関の設置や、3年ごとにイギリス全体でパンデミックに対する訓練を実施することなどを提言しています。
報告書の公表を受けて、スターマー首相は、「調査から教訓を学び、より良い対策を講じることを約束します」と述べ、今後、新政権が対応策を計画する意向を強調しました。