ナワリヌイ氏が生前書き残した“回想録”10月に米で出版へ
2月に獄中死したロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏が、生前に書き残していた回想録が10月にアメリカで出版されると、ニューヨークタイムズが報じました。
ニューヨークタイムズなどによりますと、ナワリヌイ氏の回想録の題名は「パトリオット=愛国者」で、自身の政治活動のほか、毒殺されかけたというエピソード、そして収監されていた時期の未公開書簡も含まれるということです。
10月22日にアメリカで出版される予定で、ロシア語にも翻訳されるとしています。ナワリヌイ氏は2020年に神経ガスとされる物質により瀕死の状態に陥り、その後、回復しました。
今回、出版される内容は、その頃から口述筆記などで書き始めていたということです。妻のユリアさんも協力して現在、出版に向けた作業が進められています。
ユリアさんは声明で、「この本はナワリヌイ氏の回想録というだけではなく、独裁政権との闘いへの揺るぎない決意の証だ」と述べています。