G20外相会合がインドで開幕 ウクライナ情勢めぐり分断さらに深まる可能性も
インドのニューデリーではG20=主要20か国・地域の外相会合が開幕し、先ほどから議論が交わされています。ウクライナ情勢をめぐりG20の分断がさらに深まる可能性が出ています。中継です。
ウクライナ情勢をめぐり各国の対立が続く中、中立の立場をとる議長国インドは根強く対話を呼びかける考えです。
先ほど始まった全体会合には、アメリカのブリンケン国務長官やロシアのラブロフ外相、中国の秦剛外相らが出席しています。
冒頭で、インドのモディ首相は、ビデオメッセージをよせ、「多国間主義が危機にひんしている」と訴え、G20の枠組みが機能不全になることへの危機感をあらわにしました。
主要議題の1つはウクライナ情勢で、アメリカが中国によるロシアへの武器供与に懸念を示す中、欧米とロシア・中国が対立し、G20内での分断がさらに深まるものとみられています。
外相会合に先だって行われたG20=財務相・中央銀行総裁会議では、ウクライナ情勢の表現をめぐり、中国とロシアの反対で、共同声明の採択が見送られました。
議長国のインドは、今回の外相会合では、各国の合意を取り付け共同声明の採択にこぎつけるべく奔走していて、調整力が問われることになります。